アパート、ビルやマンションの防水塗装工事ミニ知識
2019年3月16日 塗替え豆知識
こんにちは、今泉建装の今泉です。
今回はアパート、ビル、マンションなどの防水塗装工事についてのメンテナンスのタイミングやオーナー様やお客様ご自身での防水塗装工事の依頼の時期などの判断にもなるミニ知識をご紹介します。
ビルやマンションは、定期的なメンテナンスを行って、建物をより長くキレイに使いたいものです。
特に賃貸向け建物の場合は、借りる側の賃貸条件の決定にも影響を与えるのが外観要素となります。
賃貸向け建物の防水機能が劣化した結果、雨漏りなどの症状がおきているなどは論外です。
ビルやマンションに限らず、雨漏りは、ほんの小さい隙間が原因のときもあります。対処法としては、簡単にひび割れの上から塗装をしても劣化や剥離をすると再び雨漏れとなります。
雨漏りにはきちんと補修工事をした上で塗装をする必要があります。
さらに雨漏りが複数箇所が原因の可能性もあるため、事前に現地調査・診断をしっかりする必要があります。
調査・診断はヒアリングをした後に目視で確認します。場合によっては散水試験をして雨漏りを再現し状況を正確に見極めます。
防水工事は建物の構造や形状、現在の防水の種類などから工事方法を判断したり、
劣化状況に即して適切な防水工事の処置が変わります。
工事方法としては、ウレタン防水工事や塩ビシート防水工事、FRP防水工事など現在の建物の状態とお客様のご予算によっても違ってくるかと思われます。
劣化状況と防水処理工事の対応
ビルやマンションの防水塗装工事は現状がどんな状態かにより対応も異なります。
1.塗膜防水と劣化状況
- チョーキング現象と呼ばれている白っぽい粉が吹いて触ると手に粉がつく
- 塗膜の一部が膨れている
- 防水層が破れて下地が露出している部分がある
- 笠木部分にひび割れがある
2.シート防水と劣化状況
- コーナーが極端に縮んでいる、またはしわが寄っている
- シートの一部に穴がある
- 防水のジョイント部分が剥がれている
- シーリングが硬化・破断している
- 排水口に防水破断が起こっている
3.アスファルト防水コンクリート仕上げ
- 屋上に水平の長いひび割れがある
- コンクリート目地が飛び出している
- コンクリートが盛り上がっている
- ひび割れがひどく叩くと乾いた音がする
- 外周部分の立ち上がり面のコンクリート・モルタルが割れている
- 排水口周辺のひび割れ
- 排水口に雑草が生えている
4.アスファルト防水砂付ルーフィング仕上げ
- 防水層が破れている
- 排水口に防水破断が起こっている
- 植物が生えている
- 防水のジョイント部分に隙間が開いている
- 防水層が膨らんでいる部分がある
- シーリングが破断している
雨漏り現象がおきない前に、建物の屋上チェックや外壁の定期的なメンテナンスをされることをお薦めします。
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